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今日の山口弁⑦:山口弁のアクセント体系

「今日の山口弁」7回目の今日も、前回の「音の雰囲気」に引き続き、山口弁の音韻的な特徴に触れたいと思います。



日本語の方言を大きく特徴づけるものが、イントネーション(アクセント)です。日本語の中でも特に標準語と関西弁のイントネーションはテレビなどで頻繁に聞くので、日常的に違いを意識している方が多いかと思います。山口県近辺でよく聞く方言としては、博多弁も独特なイントネーションですね。
それでは、山口弁のイントネーションはどのように分類されるのでしょうか?





実は日本全国のイントネーション(アクセント)体系をざっと分類すると以下のようになると言われています。
日本語の方言のアクセント(イントネーション)分類による地図
(注:金田一春彦氏の学説をもとに簡略化して作成しており、特に東京式以外はかなり大雑把です。更に現代は交通通信手段の発達等の要因で大きく乱れています。)




地図を見ると、山口県は全域「中輪東京式アクセント」のエリアに属し、広島や南関東などと同じことが分かります。
約1000キロも離れた東京と山口でなぜ同じイントネーション体系なんでしょうか?不思議ですね。
イントネーション(アクセント)体系の成立過程には諸説あり、はっきりとしたことはわかりませんが、地図を見るとアクセント諸式は京都を中心に分布しているように見えるため、京都からの距離が東西に山口と東京でたまたまほぼ同じことが関係しているのではないかと推察されます。





方言の語尾や語彙(フレーズ)だけを習得するのは簡単ですが(山口弁の「ぶち」「ちょる」、大阪弁の「めっちゃ」「何でやねん」など)、イントネーション体系をまるごと習得するのは非常に難しいと言われています。特に京阪式と東京式には大きな違いがあり、生粋の大坂人が東京式イントネーション体系を完璧にマスターするのはかなり難しいです。また無アクセントの話者が東京式や京阪式を習得するのも結構な時間がかかります。
そんな中、山口県出身者は生まれつき「中輪東京式アクセント」を身につけているため、語彙と単語ごとのイントネーションの違いを習得すれば、割とすぐに東京人と区別がつかなくなる人もいます。

また、関東などから転勤やIターンなどで山口にやってきても、語尾と前回取り上げた音便にさえ慣れれば、他の地方よりもすぐになじむことができるなどの利点もあります。

一方で、山口弁のアイデンティティが薄く、標準語に同化されやすいという負の側面もあるのではないかと思います。





このように、山口弁のイントネーションは体系的に標準語と近いということですが、実は個々の単語ごとのイントネーションは事情が大きく異なります。次回は標準語と山口弁のイントネーションの違いについて取り上げていきたいと思います。




今日の山口弁⑥:音の雰囲気
今日の山口弁⑤:「ちょる」と「よる」の使い分け
今日の山口弁④:「はぁ?」
今日の山口弁③:「じゃけえ」
今日の山口弁②:「来ちゃった」
今日の山口弁①:「わや」

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suhobei

Author:suhobei
関東・関西で育ったものの、高校のころから両親の実家がある山口県に興味を持つようになり、2008年3月大学卒業をきっかけに山口県にIターン。他県出身者にしか分からない山口県の魅力、移住して良かったこと・苦労したことなどを中心に、山口県の話題を発信していきます!

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