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赤瓦の街並みを求めて⑥:佐々並市(山口県萩市)
- 2012/06/11
- 00:22
今回は萩市山間部にある佐々並市(ささなみいち)の集落を訪れました。
佐々並市はかつての萩往還上の重要な宿場町で、昨年国の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建地区)に指定されました。
萩往還がL字状に曲がる部分に立地しており、角を起点に川側の「中ノ町」、斜面側の「上ノ町」という二つの地区に分かれています。
このうち「中ノ町」には薬屋・醤油屋・豆腐屋(「佐々並豆腐」はこの地区の特産物です)など、「上ノ町」には宿泊所のお茶屋・お客屋がありました。
山間部で積雪が多い地区のため、赤瓦(石州瓦)が多く見られます。

街並みを構成する古い建物一軒一軒に、丁寧な説明看板があり、町の歴史を歩いているような気分になります。
私が気に入ったのがこの看板。ユーモラスなタッチで書かれていて、町の概要が一目で分かります。

一番手前の建物↓は「佐々並唯一の洋風建築」だそうです。

消防署も立派な赤瓦です。(郵便局は残念ながら黒瓦でした。)

佐々並川にかかる「佐々並大橋」と赤瓦の家々。

佐々並市は前回ご紹介した下関市吉田と同様、交通の流れが変わってしまったために時代から取り残されてしまったような宿場町です。しかし、幕末長州藩内の内紛「佐々並の戦い」や昭和40年佐々並川氾濫による洪水被害などを経て、街並みの形を変えながらも、尚も伝統的な美しい景観を後世に伝えていこうとする心意気に感心しました。過疎化が進む地区ですが、「重伝建地区」に指定されたことで、景観保存という点では追い風になるのではないかと思います。山口市内からすぐの場所にある美しい赤瓦の町なので、是非ドライブがてら訪れてみてください。

○佐々並市(山口県萩市)
*赤瓦率 ★★★★☆(70~80%程度)
*密集度 ★★★★☆
*周辺の自然景観 ★★★☆☆
*総合評価 ★★★★★(かつての繁栄の歴史と美しい伝統的な景観を後世へ伝えようとする心意気が感じられる)
赤瓦の町並みを求めて⑥:佐々並市(山口県萩市)
赤瓦の町並みを求めて⑤:吉田(山口県下関市)
赤瓦の町並みを求めて④:宇佐郷(山口県岩国市)
赤瓦の町並みを求めて③:広瀬(山口県岩国市)
赤瓦の町並みを求めて②:明石(山口県萩市)
赤瓦の町並みを求めて①:飯井(山口県萩市・長門市)
佐々並市はかつての萩往還上の重要な宿場町で、昨年国の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建地区)に指定されました。
萩往還がL字状に曲がる部分に立地しており、角を起点に川側の「中ノ町」、斜面側の「上ノ町」という二つの地区に分かれています。
このうち「中ノ町」には薬屋・醤油屋・豆腐屋(「佐々並豆腐」はこの地区の特産物です)など、「上ノ町」には宿泊所のお茶屋・お客屋がありました。
山間部で積雪が多い地区のため、赤瓦(石州瓦)が多く見られます。

街並みを構成する古い建物一軒一軒に、丁寧な説明看板があり、町の歴史を歩いているような気分になります。
私が気に入ったのがこの看板。ユーモラスなタッチで書かれていて、町の概要が一目で分かります。

一番手前の建物↓は「佐々並唯一の洋風建築」だそうです。

消防署も立派な赤瓦です。(郵便局は残念ながら黒瓦でした。)

佐々並川にかかる「佐々並大橋」と赤瓦の家々。

佐々並市は前回ご紹介した下関市吉田と同様、交通の流れが変わってしまったために時代から取り残されてしまったような宿場町です。しかし、幕末長州藩内の内紛「佐々並の戦い」や昭和40年佐々並川氾濫による洪水被害などを経て、街並みの形を変えながらも、尚も伝統的な美しい景観を後世に伝えていこうとする心意気に感心しました。過疎化が進む地区ですが、「重伝建地区」に指定されたことで、景観保存という点では追い風になるのではないかと思います。山口市内からすぐの場所にある美しい赤瓦の町なので、是非ドライブがてら訪れてみてください。

○佐々並市(山口県萩市)
*赤瓦率 ★★★★☆(70~80%程度)
*密集度 ★★★★☆
*周辺の自然景観 ★★★☆☆
*総合評価 ★★★★★(かつての繁栄の歴史と美しい伝統的な景観を後世へ伝えようとする心意気が感じられる)
赤瓦の町並みを求めて⑥:佐々並市(山口県萩市)
赤瓦の町並みを求めて⑤:吉田(山口県下関市)
赤瓦の町並みを求めて④:宇佐郷(山口県岩国市)
赤瓦の町並みを求めて③:広瀬(山口県岩国市)
赤瓦の町並みを求めて②:明石(山口県萩市)
赤瓦の町並みを求めて①:飯井(山口県萩市・長門市)