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「明治日本の産業革命遺産」世界遺産に登録勧告される

 山口県などに点在する「明治日本の産業革命遺産」について、UNESCOの諮問機関であるイコモスが、世界遺産への登録勧告を行いました。山口県初の世界遺産実現に向けて、あと一歩というところまで来たので、今日は遺産の概要・世界遺産の実現性について触れてみたいと思います。


①「明治日本の産業革命遺産」地図と概要

明治日本の産業革命遺産地図

 「明治日本の産業革命遺産」は、九州・山口を中心に8エリア、23資産で構成され、日本の伝統的なものづくりと西洋技術の交流によって、急速な近代産業化を遂げた証拠として位置づけられています。
 山口県から選ばれているのは下記の5資産(いずれも萩市内)です。

・萩反射炉
・恵美須ヶ鼻造船所跡
・大板山たたら製鉄遺跡
・萩城下町
・松下村塾


 欧州ではじまった産業革命・国民国家の建設といった近代の潮流が、はじめて白人以外の国によって推し進められたことは意義深く、21世紀現在、欧米に代わってアジアが世界の製造業の中心になっていることとも密接な関係があると私は考えています。




<萩反射炉>
萩反射炉


<吉田松陰生誕地から萩城下町方面を望む>
萩城下町方面



②登録までのスケジュール

 イコモスにより登録勧告がなされた世界遺産候補は、世界遺産委員会での審査を経て、世界遺産に登録されます。
次回の委員会は、6月28日~7月8日に行われる第39回世界遺産委員会で、委員国は21カ国となっています(今年はアルジェリア・コロンビア・クロアチア・フィンランド・ドイツ・インド・ジャマイカ・日本・カザフスタン・レバノン・マレーシア・ペルー・フィリピン・ポーランド・ポルトガル・カタール・韓国・セネガル・セルビア・トルコ・ベトナム)。
 これら委員国の3分の2以上(14ヶ国以上)の賛成が得られれば、登録されます。


③懸念事項

 過去イコモスによる勧告後委員会で登録されなかったケースはないということですが、今回は委員国の一つである韓国が激しい反発を見せており、一筋縄ではいかないかもしれません。
 韓国国会の外交統一委員会は、日本を糾弾するとした決議案を採択していますし、韓国外交部の報道官は、「世界遺産委員会で『明治日本の産業革命遺産』の世界遺産入りに断固反対する』と述べており、韓国が反対票を投じるのは確実です。韓国の他7ヶ国が反対すれば不登録となるわけですが、日本と比較して近隣国への謝罪に積極的とされるドイツ、大国による侵略もしくは植民地化の歴史があるポーランド・フィリピン・ベトナム・マレーシアなど、更には先日韓国大統領が訪問したばかりのコロンビア・ペルーなどの意向も気になるところです。


④世界遺産への期待

 山口県にとっては、「花燃ゆ」に続き、観光客増加の起爆剤として、期待が高まっています。また長州藩の歴史的偉業を世界に向けて発信し、アジアにおける日本や山口県の貢献をアピールし、地位を高めるためにも、またとない好機です。
 近隣国との関係、世界遺産登録後の保存など、課題も多いかと思いますが、日本の外交力に期待するとともに、今後の展開を注視し、登録に向けて雰囲気を盛り上げていきたいです。

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プロフィール

suhobei

Author:suhobei
関東・関西で育ったものの、高校のころから両親の実家がある山口県に興味を持つようになり、2008年3月大学卒業をきっかけに山口県にIターン。他県出身者にしか分からない山口県の魅力、移住して良かったこと・苦労したことなどを中心に、山口県の話題を発信していきます!

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